トカラ列島に行ってきました！

10月10日より7名の御一行様旅行で6日間トカラ列島に行ってきました！「しま山100選」がスタートして以来、日本中のしま山に登りましたが、このトカラ列島は有人島の中では訪島の難易度が最も高いと思います。トカラ列島に有人島は全部で7島あります。北から順番に口之島・中ノ島・諏訪之瀬島・平島・悪石島・子宝島・宝島です。地理的には鹿児島と奄美大島の間です。一般的にトカラ列島に行くためには鹿児島-奄美大島を往復している「フェリーとしま」に乗船します。ただし、週に2便のみで、波浪状況により欠航の可能性もあります。更に1回で複数の島を巡るとなると、各島で毎回週2回しかない「フェリーとしま」が来るまで待たなければならず、7島巡ると2週間前後かかってしまいます。そのために今回は鹿児島から1番北の口之島まで「フェリーとしま」で移動し、その後は船をチャーターし各島を巡り、最終的に1番南の宝島から奄美大島に抜けるという行程でチャレンジしました。結果は。。口之島、中ノ島、平島、悪石島には行けましたが、悪石島で波浪条件が悪化し停滞し子宝島と宝島には行けませんでした。ただ4島だけでもトカラ列島の魅力は十分に味わうことができました。その魅力とは！十島村町役場のキャッチフレーズの通り「刻を忘れさせる島」であったことです。何もないがゆえに、島ならではの海風や、予想をはるかに上回るボリュームの自然が「すっと」体に溶け込み、理想の島旅ができました。

口之島はフリイ岳（235m）というしま山100選があります。山頂直下まで車で行けます。そこから階段をゆっくり15分程度登るとあっさりと山頂です。山頂からの眺望は素晴らしいの一言。周囲わずか13km程度の島ですが、山のボリューム感が圧倒的です。下の写真を見ていただくと納得してもらえるかも。島には島民が順番で管理している素敵な温泉もあります。　　　　　　　　　

　続いて中ノ島。この島には列島最高峰のしま山100選の御岳（979m）が鎮座しています。チャーター船で中之島に近づいていくとまるで島全体が山で、そこに人が住んでるとは思えないほどの大きさでした。トカラ富士は8合目まで車で上がれます。そこからはコロナで数年間ほとんど登山者がいなかったためか、トレイルこそ残っているものの、身長を越える竹が生い茂り、山頂まで1時間ほどかかりました。山頂部は火口を中心に外輪山が1周しています。火口からは現在も蒸気が噴出しており、火山列島であることを実感しました。山麓にはやはり温泉があり、東温泉と西温泉に分かれています。東側に住んでる島民は東温泉に、西側に住んでる島民は西温泉を利用しています。

平島は大浦展望台（131m）がしま山100に選出されています。展望台と名が付いているだけに車で登頂。この島で翌日以降の波が高くなり、船が出せないかもしれないという状況になりました。ただ今回のメンバーはそんなことはまったく意に介さない百戦錬磨の方々です。この晩も誕生日の方がいて大盛り上がりして就寝。翌日、なんとか朝なら出航できるとのことで悪石島へ。ここで2泊し、波浪が落ち着くまで停滞することにしました。悪石島はその名前とはうらはらに島民は家族のように親切で、畑をいじったり、温泉に入ったり、神社の神事に参加させていただいたり充実した時間を過ごすことができました。しま山100選は御嶽（584m）。9合目から10分ほどで登頂できますが、かなりの急勾配を登りました。悪石島は停滞したことが逆に吉となったような気がしました。ありあまる時間が、普段とは異なるゆったりとした旅を提供してくれました。まさに島旅の醍醐味を味わえた感覚です。

最終的に子宝島と宝島は通過で終わってしまいましたが、トカラ列島の旅は大満足で終わりました。来年の春にまた実施予定ですので興味がある方は発表までいましばらくお待ちください。