寺井 信之（てらい のぶゆき）

1978年、東京祐天寺生出身。真面目で家族一筋の父と30歳から10年間、大病を患った母との間に奇跡的に授かった長男（一人っ子）として生まれる。

幼少時より剣道、サッカー、野球、水泳など多くのスポーツクラブに通った結果、野球部内のマラソン大会で長距離の魅力にはまる。横浜に移住後、6年生の時にはSB杯で神奈川県代表として全国大会に出場する。以後、高校3年までは陸上部に所属。

初めての登山は高校時代。父から古い北アルプスの地図を見せられ、その中心に記載されていた「槍ヶ岳」が記憶に残り、友人と燕～槍ヶ岳～奥穂～西穂を縦走した。上半身裸の短パンで山に登り、山小屋のご主人に注意を受けた記憶がある。

大学入学後は陽気な性格が解き放たれたかのような学生生活が始まる。持ち前の陽気さと社交能力の高さを生かして飲食店でのアルバイトに力を注ぎ、店長まで上り詰める。また、同時に世界中を放浪し、「旅」を仕事にしようと決意したことが現在の自分を形成している。

大学卒業後は新聞社系の旅行会社に入社し、宇都宮に配属される。数年が経過し、登山ツアーの立ち上げに携わった。もともと山は好きだったが、山を通して形成される人間関係に意義を見出すようになった。東京に戻り29歳で結婚（新婚旅行は四国お遍路）。披露宴にお客様がバスを貸し切って来ていただいたことは忘れられない思い出である。

ツアー登山に魅了され、老舗登山専門旅行社に転職。「体力」「陽気な性格」「旅好き」「ツアー登山」と自身の経験がすべて生かされるような職場であった。以後10年、同僚・上司・お客様に恵まれ、100を越える渡航で世界中の山を歩いた。

そして2022年8月、一念発起し（株）山と風を設立。「山旅を通して新たな出会い、感動の共感、チャレンジ精神、体力向上、生きがいを創出し、意欲的な社会を実現すること」を企業理念とした。小さな目標は今まで自分を支えてくれた人たち、今後新たに出会う人を「まだ見ぬ山」にご案内すること。（株）山と風にかかわった人々が健康かつ快活でいられるよう一助になれればと思っている。長生きの秘訣は山を通して人と出会うこと。