2月29日出発|カーボベルデ最高峰登頂と 大西洋最後の秘宝サント・アンタン島ハイキング11日間
来年2月に予定しておりましたイスラエルのジーザス・トレイルの企画ですが、安全かつ円滑なご旅行の運営が見込めないことから、残念ながら、このたび、催行中止とすることとしました。
代わりにこの2月末に、アフリカ大陸の西にあるカーボベルデをご紹介することいたしました。
カーボベルデは、ポルトガル語で、「緑の岬」という意味で、アフリカ大陸最西端のベルデ岬(街としてはダカールが有名)の沖合にある諸島であることから、ベルデ岬諸島(カーボベルデ諸島)と名付けられました。10個の島からなる群島で、ベルデ岬のダカールから西に約560km、スペイン領のカナリア諸島から南南西、約1,500kmにあります。
ここは大航海時代にあたる15世紀にポルトガル人によって、発見されて以来1975年に独立を果たすまでポルトガル領だった場所です。現在の住民はアフリカ本土のギニア地方からの移民がほとんどで、一部、ポルトガル人との混血(ムラート)からなる国です。現在も公用語はポルトガル語で、1990年初頭以来、安定した政治体制をもつ民主主義国家で、政治情勢的にはリスクのたいへん低い国のひとつです。
カーボベルデは、各国の最高峰シリーズを手掛けてきた私にとって、長らくご紹介したい場所のひとつでした。カーボベルデの最高峰のフォゴ山は、標高2,829mの美しい円錐形の火山で、登って楽しく、下って嬉しい名峰です。標高差1,088mを1日で往復する登山です。歩き応えはあるものの、そこまでハード過ぎず、6-7時間ゆっくりペースでも登山できる方であれば、大丈夫です。通常、山頂からの下山は富士山の大砂走のような砂の斜面を下る、往復7時間ほどの登山になります。登山の翌日は、フォゴ山を取り囲む大クレーターの中にある絶景の火山ピコ・ペケーノに登ります。
ほとんどの方は、カーボベルデと聞いても、場所や国の概要すら知らないと思います。今年の9月、男子バスケットボールのワールドカップで、日本代表がパリ五輪の出場枠のかかった試合でカーボベルデのナショナルチームと戦いました。国名をおぼろげに記憶している方もいるかもしれません。
フォゴ山の他にカーボベルデに行ったら、必ず訪れてほしいのが、カーボベルデ群島の最北端のサント・アンタン島です。この島は、火山を由来とする土壌が複雑に侵食されてできた複雑な地形を持ち、ごつごつした断崖や岩峰、緑美しい峡谷、段々畑などが広がる、いかにも知られざる大西洋に浮かぶ島らしく、世界のどこにもない独特の景観と雰囲気を持つ美しい島です。近年、ヨーロッパのトレッキング愛好家にとって、カナリア諸島、アゾレス諸島、マデイラ諸島などをしのぐ、知る人ぞ知るトレッキング天国の島、最後の秘宝として知られるようになりました。
サント・アンタン島は、カーボベルデ諸島の中でも、そんな複雑な地形と豊富な水のおかげで、もっとも肥沃な島としても知られ、実際に急峻な斜面にそって丹念につくられた段々畑でつくられて農産物は他の島の貴重な食糧として、運搬されて消費されています。カーボベルデの他の島が晴天率の高さからビーチリゾートとして開発される中、あまりに複雑な地形のため、このサント・アンタン島は、大規模なリゾート開発からも逃れ、神秘的な雰囲気と絶景を求めるトレッカーにとってまさに秘宝として残されることとなりました。
この島はそんな背景から空港もなく、すべての旅行者は隣のサン・ビセンテ島のミンデロからフェリーでアプローチするしかありません、そんなアプローチの悪さも加わって、この素晴らしいハイキングの場所にもかかわらず、静かで荘厳な雰囲気を保つ貴重な場所でもあります。島にはファーストフード店は一切存在せず、レストランのほとんどは、固定メニューもなく、すべてその日の「その日にとれた魚と新鮮な野菜をつかった日替わりメニュー」になるそうです(笑)。今回、そんなサント・アンタン島でベスト3のハイキングすべてにご案内します。
このコロナ禍の3年間、日本で数々の島の山、「しま山100」を案内してきた私にとって、このカーボベルデの島々を、ますます、皆さまをご案内したいという思いが強くなってきておりました。この旅ではカーボベルデの4つの島をご案内する山旅です。ただ、あまりにも無名なために、なかなかご案内をするのをこれまで躊躇してきました。イスラエル情勢の急激な悪化はたいへん悲しいことではありますが、このことが、私のカーボベルデを皆様に紹介するのを躊躇する気持ちの背中を押してくれました。カーボベルデは、無名の国における最高峰とトレッキングのクオリティにおいて、まさに究極の到達点だと思います。ぜひ、知られざる島の国、カーボベルデの最高峰とヨーロッパのトレッキング・フリークにとって最後の秘宝、サント・アンタン島のハイキングにご一緒しましょう!
寺井信之
【企画・実施】(株)ウェック・トレック
一般社団法人日本旅行業協会正会員 観光庁長官登録旅行業1662号
〒157-0076 東京都世田谷区岡本3-24-1
ツアーのポイント
- 知られざる国カーボベルデの最高峰フォゴ山(2,829m)に登頂
- フォゴ島では大クレーターの中にある絶景の山ピコ・ペケーノにも登頂
- トレッキング・フリークにとって最後の秘宝サント・アンタン島で3つのハイキング
- カーボベルデの個性的な4つの島を訪問
- 島間の航空便を最大限駆使した、効率的な日程
出発日と料金
2024年出発日 | 日数 | 旅行代金 | 催行状況 |
---|---|---|---|
2月29日(木) | 11日間 | 638,000円 | 満席(お問合せください) |
※成田発の場合は、成田空港旅客サービス施設使用料、旅客保安サービス料(3,010円/2023年11月10日現在)が別途必要になります。
※国際観光旅客税(1,000円/2023年11月10日現在)が別途必要です。
- 集合/時間:成田空港/19:30
- ツアーレベル:<体力:2.5 ><技術:レベル1>⇨詳しく見る
- 歩行時間:④約7時間 ⑤約3時間 ⑥約5時間 ⑦約7時間 ⑧約3時間
- 食事:朝8回・昼5回・夕8回
- 利用航空会社往路:エミレーツ航空
- 利用航空会復路:エミレーツ航空
- ツアーリーダー:寺井 信之(てらい のぶゆき)
同行範囲:【2日目】リスボンから【10日目】リスボンまで - 一人部屋利用追加料金:お問合せください
◎利用予定ホテル:
プライア(ホテル)=サンティアゴ、オアシス・アトランティコまたは同等クラス
シャン・ダス・カルディラス(ホテル)=カサ・マリサまたは同等クラス
ミンデロ(ホテル)=オアシス・ポルト・グランデ、ヴィラ・ミラ・マールまたは同等クラス
ポンタ・ド・ソル(ホテル)=ティドゥーカ、カサ・ドマールまたは同等クラス
リスボン(ホテル)=メトロポールまたは同等クラス
※ホテルは基本、ツインルームとなります。シグル希望の方は別途お問い合わせください。
ツアー日程表
飛行機: 船: 専用車: 電車: 歩行:
夜、成田空港集合。深夜(22:30予定)、エミレーツ航空EK319便でドバイへ。
(機)機中泊
早朝、ドバイ着。 乗り継いで、エミレーツ航空EK191便でポルトガルのリスボンへ。着後、さらに乗り継いでカーボベルデの玄関口サンティアゴ島のプライアへ。着後、 専用車でホテルへ。
(機・ー・夕)プライア泊(ホテル)
朝、サンティアゴ島の島内観光。世界遺産登録のシダーデ・ヴェルハ歴史地区や首都のプライアを散策します。その後、空港へ。
午後、国内線で、フォゴ島のサン・フィリぺへ。
着後、 専用車でカーボヴェルデ最高峰のフォゴ山(2,829m)山麓のシャン・ダス・カルディラス(約1,700m)へ(所要約70分)。
(朝・昼・夕)シャン・ダス・カルディラス泊(ホテル)
早朝、ホテルを出発。 円錐形の美しい火山カーボヴェルデの最高峰フォゴ山(2,829m)に登ります。標高差1,088mの往復登山です。頂上からの下りは砂走りのような砂の斜面を一気にくだります(徒歩約7時間)。
(朝・昼・夕)シャン・ダス・カルディラス泊(ホテル)
朝、昨日登ったフォゴ山の展望が素晴らしいピコ・ペケーニョ(1,920m)に登ります。フォゴ山を取り囲む大クレーターの中にある火山です(徒歩約3時間)。
昼、 専用車でサン・フィリペ空港へ。
午後、国内線で、サンティアゴ島へ。
さらに乗り継いで、サン・ビセンテ島のサン・ペドロへ。
夜、専用車でミンデロのホテルへ。
(朝・昼・夕)ミンデロ泊(ホテル)
朝、 フェリーで緑美しいサント・アンタン島へ。
着後、専用車で、サント・アンタン島で一番有名なハイキングであるポール渓谷のハイキング。 コヴァ・クレーター(1,280m)よりスタートして、雄大な渓谷を緩やかに下ります(徒歩約5時間)。
その後、専用車で、ポンタ・ド・ソルへ。
(朝・昼・夕)ポンタ・ド・ソル泊(ホテル)
朝、専用車でサント・アンタン島の北部にあるクルジーニャへ。 ここからサント・アンタン島で一番人気のハイキングへ。風光明媚な海岸線につけられたトレイルを歩きます。徒歩でしかたどりつけないコルヴォで昼食の後、垂直の壁の側面に魔法のように張り付いたファウンテンハス村を経て、ポンタ・ド・ソルへ戻ります(徒歩約7時間)。
(朝・昼・夕)ポンタ・ド・ソル泊(ホテル)
朝、 知る人ぞ知る、風光明媚な谷ショーショー渓谷をハイキング(徒歩約3時間)。その後、専用車でポルト・ノボへ。
夕刻、フェリーでサン・ビセンテ島のミンデロへ。
着後、専用車でホテルへ。
(朝・昼・夕)ミンデロ泊(ホテル)
午前、 専用車でサン・ペドロ空港へ。
午後、サンペドロ発、ポルトガルのリスボンへ。
夕刻、リスボン着。
着後、ホテルへ。
(朝・ー・夕)リスボン泊(ホテル)
午前、専用車で空港へ。午後、エミレーツ航空EK192便で、ドバイへ。
(朝・ー・機)機中泊
早朝、ドバイ着。 朝、エミレーツ航空EK318便で、ドバイ発、成田へ。夕刻(17:20予定)、成田着。
(機)
- 上記日程・発着時刻や訪問地は、天候、交通機関の都合、現地事情、歩行ペース等などにより変更されることがあります。
- 上記歩行時間は一般コースタイムであり、休憩・食事時間は含みません。
- 登山に不要な荷物は、バスまたは宿に預けられます。
- カーボベルデ間の航空便は予告なしにスケジュールが変更になる場合がございます。その際は、航空便のスケジュールにあわせて日程を変更させていただきます。