3月1日出発| 小豆島遍路-前編 5日間

誰もが知る四国遍路は1,400kmもあり、ツアーで扱うにはハードルが高い。小豆島遍路のことは親しいお客様からよく話を聞いていた。既に3周もしていると言う。四国遍路と異なり、規模がコンパクトで、瀬戸内海を眺めながら歩くお遍路は爽快、「また行きたい!」という気持ちになるとのこと。地図を取り寄せコース作りを始めた。全行程歩きは厳しい、歩きとバスを織り交ぜるのが良さそうだ。1回のツアーで結願するのは長くなりすぎるので全2回とした。お遍路のみに絞るか、登山や観光も含めるか迷ったが、せっかく小豆島を訪れるのだ、山と風らしく、お遍路も山登りも観光も楽しめるようなツアーにすることにした。それ以外にも小豆島遍路の企画はとても難しかった。御朱印のこと、先達のこと、般若心経をどこまで唱えるか、護摩や阿字観をどの寺で執り行うのか。「一般的なのお遍路ツアーにはしたくない」と考えていた。お遍路と登山に共通することは「歩く」ということ。山に登って、巡礼を体験し、仏の道に触れることで何か新しい発見ができれば良いなと思っている。視察で小豆島遍路を体験し、感じたことは「島民のあたたかいおもてなしの心に触れたこと」。そして「海と寺のコントラストが素晴らしいこと」。路地を進み、坂道を登ると高台にポツンと庵が建つ。眼下に小さな集落が密集し、その先には瀬戸内海がキラキラしている。今回のクライマックスに決めた“碁石山”は圧巻だ。足のすくむような岩場に不動明王が立ち、海を見守っている。山と風らしく、岩稜の道をたどり、瀬戸内海の大展望が広がる洞雲山まで足をのばす。その他、飯神山という隠れ名山も見つけた。あまり踏み跡のないトレイルを登ると、大岩が鎮座し、その大岩から多島美を楽しめる。小豆島最高峰の星ヶ城山(817m)の頂にも立つ。二十四の瞳映画村にも訪れる。碁石山の大林慈空副住職に「寺井さんは欲張りですね」と言われた。慈空さんは私と同年代で、小豆島遍路を広めるため、情熱を注いでいることが話しぶりから見てとれた。新しい考えを持ち、柔軟でとても好人物だ。参拝の一連の流れを、ということで般若心経を唱えてくれた。仏の道に明るくない私だが、軽やかな気持ちになり、興味がわいた。こういう方に先達をお願いしたい。お寺の仕事は突発的なことも多く、残念ながら確約はできないとのことだったが、先達と歩く小豆島遍路はきっと思い出深い旅となるだろう。今回の前編では43ヶ寺を巡る。他にはない「山と風」ならではの小豆島遍路、みんなで一緒に霊場を巡り、般若心経に触れることで、「歩くこと」の新たな世界を見出したい。欲張り遍路は、はたして吉とでるのか凶とでるのか。これもまた楽しみだ。

小豆島遍路のすすめ―
小豆島八十八ヶ所霊場会会長 小林正尚氏
小豆島遍路は気軽さが魅力です。遍路の代表格として知られる「四国八十八ヶ所巡り」は全長1,400kmの道のりですが、小豆島は150kmです。コンパクトなので巡拝ルートもさまざまです。お遍路さんと住職の距離感が近いのも小豆島の特徴です。住職と知り合って、何か少しでも得ることができれば、それもご利益、「おかげ」といえるでしょう。遍路とは、「あまねく道」と書きます。この道は人生の道で、家族のため、身内のため、巡拝をしながら自分を見つめ直し、新たに歩み出すための心の旅です。「ようお参り」とみなさんをお迎えするのを楽しみにしています。
ツアーのポイント
- 小豆島遍路を全2回で結願するシリーズ第1回
- 先達同行で小豆島遍路の魅力を堪能する
- 巡礼中には「護摩祈祷」や「阿字観」も体験
- お遍路だけでなく、小豆島最高峰「星ヶ城山」や知られざる名峰「飯神山」にも登る
- 二十四の瞳映画村にも訪れる
- 徒歩とマイクロバスを使い分け、効率よくお遍路を巡る
- お遍路には先達同行。「祈りの心」をもって小豆島遍路を歩きましょう
出発日と料金
2026年出発日 | 日数 | 旅行代金 | 催行状況 |
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3月1日(日) | 5日間 | 〇〇〇円 | 大募集中 |
- 集合/時間:岡山駅/17:00
- ツアーレベル:<体力:2 ><技術:レベル1>⇨詳しく見る
- 歩行時間:②約4時間 ③約5時間 ④約4時間 ⑤約4時間
- 食事:朝3回・昼4回・夕4回
- 最少催行人数:10人
- ツアーリーダー:寺井 信之(てらい のぶゆき)
同行範囲:【1日目】岡山駅から【5日目】岡山駅まで - その他:
1泊目はシングル、2~4泊目は相部屋利用となります。ご夫婦部屋やシングルをご希望の方は別途お問合せください。
ツアー日程表
飛行機: 船: 専用車: 電車: 歩行:
(夕)東横INN岡山駅東口泊
(徒歩:約4時間) 小豆島国際ホテル泊(朝・昼・夕)
- 上記日程・発着時刻や訪問地は、天候、交通機関の都合、現地事情、歩行ペース等などにより変更されることがあります。
- 上記歩行時間は一般コースタイムであり、休憩・食事時間は含みません。
- お遍路や登山に不要な荷物は、バスまたは宿に預けられます。